ポンペイ、雲の下に生きる

「海は燃えている イタリア最南端の小さな島」「旅するローマ教皇」などのドキュメンタリー作品で知られるイタリアの名匠ジャンフランコ・ロージが、世界遺産ポンペイとナポリを舞台に、火山のふもとに広がる壮大な歴史と人々の営みを美しいモノクローム映像で描いたドキュメンタリー。西暦79年のベスビオ山の噴火によって消えた、古代ローマの都市ポンペイ。一昼夜にして火山灰の下に埋もれ、繁栄していた街の姿がそのまま残されたが、埋没した遺跡は長く続いた発掘や盗掘により元の姿をとどめていない。火山のふもとに広がるナポリの街では、垂れ込める雲の下で人々の営みが続いている。考古学博物館で30年にわたって働く女性マリア、ベスビオ山近郊で遺跡発掘にあたる東京大学チーム、子どもたちの勉強をみる男性ティッティ、船からウクライナ産の小麦をおろすシリア人の青年。ロージ監督はナポリの街で3年半を過ごしながらカメラを回し、この地でつつましく生きる人々の姿と、火山の街の2000年にわたる歴史と現在、そして未来への希望を映し出していく。「ブルータリスト」のダニエル・ブルンバーグが音楽を担当。2025年・第82回ベネチア国際映画祭コンペティション部門にて審査員特別賞を受賞。(2025年製作/119分/G/イタリア)

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