山中静夫氏の尊厳死

「ダイヤモンドダスト」で芥川賞を受賞し、寺尾聰主演で映画化もされた「阿弥陀堂だより」などで知られ、現役の医師でもある南木佳士の同名小説を映画化。「私は肺がんなのです」山中静夫の告白に、医師の今井は面食らう。余命わずかと診断された山中は、生まれ育った信州・浅間山を望む地で死にたいという。そして、自分の最期を迎えるために、妻にも内緒で自らの墓を故郷に造りはじめる。今井はその思いを遂げさせようと決意するが、これまで職業柄多くの死を見つめてきた彼は自らもうつ病を患ってしまう。患者と医師、そして彼らを支える家族がたどり着いた、それぞれの命の在り方とは―。肺がん患者山中役に中村梅雀、医師今井を津田寛治が演じる。その他、高畑淳子、田中美里、浅田美代子、石丸謙二郎ら豪華キャストが脇を固める。主題歌を小椋佳が書き下ろし、人が限られた人生をどう生き、どう死ぬかを、未来の希望とともに描く感動作。監督・脚本は村橋明郎。
[山中静夫氏の尊厳死/2019年/日本/107分/DCP]

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