人見知りで控えめな性格の女子大学生・田中信子は、“群衆・脇役・主要ではない登場人物”を意味する「モブ」という定義に自分を重ね合わせ、誰か別の主人公たちが輝く世界を遠くから眺めて生きてきた。そんな彼女の視線の先に現れたのは、同じスーパーマーケットでアルバイトする青年・入江博基。入江の自然な心くばりに触れた信子は、次第に彼に惹かれていく。入江との出会いをきっかけに、自らを縛っていた殻を破ろうともがきはじめた信子は、時に厳しい現実を突きつけられながらも、バイト先の仲間たちに支えられて奮闘する。一方の入江もまた、信子の静かな優しさに気づき、その存在をまっすぐに見つめていた。ささやかな日常の積み重ねは、やがて2人に一歩を踏み出す強さを与えていく。(C)映画「モブ子の恋」製作委員会