カテゴリー別アーカイブ: 次回上映作品

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うぉっしゅ

認知症の祖母の介護をすることになったソープ嬢の葛藤と、祖母と孫の結びつきをコミカルに描いた人間ドラマ。ソープ店で働く加那はある日、母から一週間だけ認知症の祖母の介護を頼まれ、仕事でも祖母の介護でも「人の身体を洗う」というダブルワークの日々がスタートする。祖母・紀江は認知症のため孫の名前すら覚えていない状態のため、2人は会うたびに初対面のようなやりとりを繰り返す。どうせ話をしても忘れてしまう祖母に、親には隠している仕事のことを自由に打ち明けられることに気付いた加那は、そこから徐々に祖母との心の距離が縮まっていく。祖母の介護をする中で、それまで知ることがなかった祖母のこれまでの人生と孤独が垣間見え、加那は自分自身のことを見つめ直すようになる。(2024年製作/114分/G/日本)


新世紀ロマンティクス

中国の名匠ジャ・ジャンクーが製作期間に22年をかけ、21世紀初頭から劇的な変化を遂げた中国の街を、ひとりの女性の人生の変遷とともにとらえたドラマ。2001年、炭鉱産業が廃れ失職者で溢れかえる山西省・大同。2006年、三峡ダム建設のため100万人以上が移住を余儀なくされた長江・奉節。コロナ禍の2022年、マカオに隣接する経済特区として発展する珠海と、すっかり都会となった大同。チャオは大同を出て戻ってこない恋人ビンを探して奉節へ向かい、ビンは仕事を求めて珠海を訪れる。時は流れ、ふたりはまた大同にたどり着く。主人公チャオ役に、これまでもジャ・ジャンクー監督作で主演を務めてきた妻チャオ・タオ。同監督の過去作「青の稲妻」「長江哀歌」などの本編映像や未使用映像、ドキュメンタリー映像なども使用しながら、実際の24歳・29歳・45歳のチャオの姿と共に、変化していく街の景色を映しだす。2024年・第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。第25回東京フィルメックスでオープニング作品として上映。(2024年製作/111分/G/中国)

(C)2024 X stream Pictures All rights reserved


ゲッベルス ヒトラーをプロデュースした男

アドルフ・ヒトラーの腹心にして、プロパガンダを主導する宣伝大臣を務めた政治家ヨーゼフ・ゲッベルスの半生を描いたドラマ。1933年のヒトラー首相就任から1945年まで、ナチスドイツの宣伝大臣として国民を煽動したゲッベルス。当初は平和を強調していたが、ユダヤ人排除や侵略戦争へと突き進んでいくヒトラーから激しく批判され、信頼を失ってしまう。愛人との関係も断ち切られたゲッベルスは、自身の地位を回復するため、ヒトラーが望む反ユダヤ映画の製作や、大衆を煽動する演説、綿密に計画された戦勝パレードを次々と企画。国民の熱狂とヒトラーからの信頼を取り戻していく。やがて戦況が絶望的になるなか、ゲッベルスはヒトラーとともに第三帝国のイメージを後世に残す過激なプロパガンダを仕掛ける。「ある一生」「パリよ、永遠に」のロベルト・シュタットローバーがゲッベルスを演じた。2024年ミュンヘン国際映画祭にて観客賞を受賞。(2024年製作/128分/PG12/ドイツ・スロバキア合作)

(C)2023 Zeitsprung Pictures GmbH


リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界

ケイト・ウィンスレットが主演・製作を務め、トップモデルから20世紀を代表する報道写真家へと転身した実在の女性リー・ミラーの数奇な人生を映画化した作品。1938年、南フランスでアーティスト仲間たちと休暇を過ごしていたリー・ミラーは、芸術家ローランド・ペンローズと出会い恋に落ちる。ほどなくして第2次世界大戦の脅威が迫り、日常のすべてが一変。写真家の仕事を得たリーは、アメリカ「LIFE」誌のフォトジャーナリスト兼編集者デイヴィッド・シャーマンとチームを組む。1945年、リーは従軍記者兼写真家として次々とスクープをつかみ、ヒトラーが自死した当日、ミュンヘンにあるヒトラーのアパートの浴室で自らのポートレイトを撮影して戦争の終わりを伝える。それらの光景はリー自身の心に深く焼きつき、戦後も長きにわたり彼女を苦しめることになる。リーの友人ソランジュ・ダヤン役でマリオン・コティヤール、恋人ローランド・ペンローズ役でアレクサンダー・スカルスガルド、編集者デイヴィッド・シャーマン役でアンディ・サムバーグが共演。「エターナル・サンシャイン」などの撮影監督エレン・クラスが長編映画初監督を務めた。(2023年製作/116分/イギリス)

(C)BROUHAHA LEE LIMITED 2023


犬の裁判

犬が被告となった前代未聞の裁判の行方を、実話に着想を得て描いたフランス発の法廷コメディ。裁判に負けてばかりで事務所から解雇寸前の弁護士アヴリルは、次の事件では絶対に勝訴しようと決意する。しかし新たに舞い込んできた依頼は、またしても勝ち目のない裁判だった。依頼人の男性にとってかけがえのない伴侶である愛犬コスモスが、3人の人間に噛みついたのだという。法律では犬は“物”と見なされ、飼い主に罰金1万フランとコスモスの安楽死が言い渡されるが、犬が“物”ではないというアヴリルの主張が認められ、犬が被告という前代未聞の裁判が始まる。「シンプルな情熱」「ACIDE アシッド」などの俳優でダンサー・作家・演劇監督としても活動するレティシア・ドッシュが初監督を務め、主人公の弁護士アヴリルを自ら演じた。サーカス犬のコディがコスモス役で名演を見せ、2024年・第77回カンヌ国際映画祭にてパルム・ドッグ賞を受賞。(2024年製作/83分/フランス・スイス合作)

(C)BANDE A PART – ATELIER DE PRODUCTION – FRANCE 2 CINEMA – RTS RADIO TELEVISION SUISSE – SRG SSR – 2024

マリリン・モンロー 私の愛しかた

時代を超えて愛され続ける女優マリリン・モンローの人生をとらえたドキュメンタリー。長年にわたりセクシーアイコンとして知られてきたマリリン・モンローだが、近年では新しい価値観のもと、自らのイメージを完璧にコントロールしセルフプロデュースした女優・ファッションアイコンとして再評価が高まっている。親の愛に恵まれなかった幼少期や性的虐待の傷を乗り越えながらモデルとしてキャリアをスタートさせ、女優を夢見ていた頃の初々しい姿から、典型的なセクシーブロンドのイメージから抜けだせずにいた大スターの苦悩、スキャンダラスな私生活、そして謎多き死の真相にも迫る。若い頃に恋人だったトニー・カーティス、バックダンサーとして撮影現場に参加したジョージ・チャキリス、「紳士は金髪がお好き」で共演したジェーン・ラッセル、俳優・コメディアンのジェリー・ルイスらが語る思い出や、元恋人や里親の娘といった近親者の証言、伝記作家や心理学専門家による分析などを通して、孤独な少女が大スターになるまでの軌跡を映しだす。(2022年製作/120分/G/フランス)

(C)2023-FRENCH CONNECTION FILMS


おばあちゃんと僕の約束

タイ・バンコクの古く美しい風景の中で織りなされる祖母と孫の心温まる交流を、ユーモアを交えながら描いたヒューマンドラマ。本国タイのほかアジア各地で若者を中心に支持を集め、世界中で約120億円の興行収入を達成した大ヒット作品。大学を中退してゲーム実況者を目指す青年エムは、従妹ムイが祖父から豪邸を相続したことを知り、自分も楽をして暮らしたいと考えるように。そんな中、お粥を売って生計を立てているひとり暮らしの祖母メンジュが、ステージ4のガンに侵されていることが判明。遺産の相続を目的にメンジュに接近したエムは、祖母から信頼を得ようと交流するなかで、その慎ましく生きる姿や考えに触れていく。ドラマ「I Told Sunset About You 僕の愛を君の心で訳して」でブレイクした俳優・ミュージシャンのビルキンことプッティポン・アッサラッタナクンが主人公エムを演じ、祖母役のウシャ・セアムクンが78歳にして俳優デビュー。「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」のサリンラット・トーマットがエムの母を演じた。(2024年製作/125分/G/タイ)

(C)2024 GDH 559 CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED



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