カテゴリー別アーカイブ: 次回上映作品

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SCRAPPER スクラッパー

母を亡くした少女と音信不通だった父のぎこちなくも愛おしい共同生活を描いたイギリス発のヒューマンドラマ。母を亡くし、ロンドン郊外のアパートにひとりぼっちで暮らす12歳のジョージー。親友アリと自転車を盗んでは転売して日銭を稼ぎながら、母が遺したホームビデオを見て孤独と悲しみを耐え忍ぶ日々を送っていた。そんなジョージーのもとに、12年間ずっと行方がわからなかった父ジェイソンが突然訪ねてくる。父に対して複雑な気持ちを抱くジョージーだったが、父娘は別々に過ごしてきた年月を埋めるかのように、ぎこちないながらもともに時間を紡いでいく。(2023年製作/84分/イギリス)

© Scrapper Films Limited, British Broadcasting Corporation and the The British Film Institute 2022


大いなる不在

卓(森山未來)は、ある日、小さい頃に自分と母を捨てた父(藤竜也)が警察に捕まったという連絡を受ける。妻と共に久々に九州の父の元を訪ねると、父は認知症で別人のようであり、父が再婚した義理の母は行方不明になっていた。卓は、父と義母の生活を調べ始めるが―。第71回サン・セバスチャン国際映画祭のコンペティション部門で藤竜也がシルバー・シェル賞(最優秀俳優賞)を受賞。第67回サンフランシスコ国際映画祭では最高賞のグローバル・ビジョンアワードを受賞。(2023年製作/133分/G/日本)

(C)2023 CREATPS


墓泥棒と失われた女神

『夏をゆく人々』『幸福なラザロ』で数々の賞を受賞したアリーチェ・ロルヴァケル監督最新作。80年代、イタリア・トスカーナ地方の田舎町。忘れられない恋人の影を追う、考古学愛好家のアーサー。彼は紀元前に繁栄した古代エトルリア人の遺跡をなぜか発見できる特殊能力を持っている。墓泥棒の仲間たちと掘り出した埋葬品を売りさばいては日銭を稼ぐ日々。ある日、稀少な価値を持つ美しい女神像を発見したことで、闇のアート市場をも巻き込んだ騒動に発展していく。2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。(2023年製作/131分/イタリア・フランス・スイス合作)

(C)2023 tempesta srl, Ad Vitam Production, Amka Films Productions, Arte France Cinema


ロイヤルホテル

女性バックパッカー2人がオーストラリアのパブで働く中でハラスメントを受ける様子を記録した2016年のドキュメンタリー映画「Hotel Coolgardie」に着想を得て、オーストラリアの寂れたパブでアルバイトする女性2人に襲いかかる悪夢のような出来事を描いたスリラー映画。ハンナと親友リブはオーストラリア旅行中にお金に困り、荒野に建つ古いパブ「ロイヤルホテル」に住み込みでバーテンダーとして働くことに。しかし彼女たちを待ち受けていたのは、飲んだくれの店長や粗野な客たちが起こすパワハラやセクハラ、女性差別の連続だった。楽観的なリブは次第に店に溶け込んでいくが、真面目なハンナは孤立して精神的に追い込まれ、2人の友情は崩壊していく。(2023年製作/91分/オーストラリア)

(C)2022 Hanna and Liv Holdings Pty. Ltd., Screen Australia, and Create NSW


お隣さんはヒトラー?

アドルフ・ヒトラーの南米逃亡説をモチーフに、ホロコーストを生き延びた老人の隣家にヒトラーそっくりな男が越してきたことから起こる騒動を描いたドラマ。1960年、南米コロンビア。ホロコーストで家族を失いながらも1人生き延びた男ポルスキーは、町はずれの一軒家で穏やかな日々を過ごしていた。そんな彼の隣家に、15年前に56歳で死んだはずのヒトラーに酷似したドイツ人ヘルツォークが引っ越してくる。ユダヤ人団体に隣人がヒトラーだと訴えるも信じてもらえず、自らの手で証拠をつかもうとするポルスキーだったが、いつしか互いの家を行き来するようになり、チェスを指したり肖像画を描いてもらったりと交流を深めていく。そんなある日、ポルスキーはヘルツォークがヒトラーだと確信する場面を目撃する。(2022年製作/96分/G/イスラエル・ポーランド合作)

(C)2022 All rights resrved to 2-Team Productions (2004) Ltd and Film Produkcja


夏の終わりに願うこと

7歳の少女・ソルは、父・トナの誕生日パーティーのため祖父の家を訪ねる。病気で療養中の父と久しぶりに会えることを心待ちにしていたソルだったが、身体を休めているから、となかなか会わせてもらえず、一人いらだちや不安が募るばかり。そして、準備に駆け回る一同のある異変に気がついていく。よろこびや戸惑い、希望や不安、それぞれが抱える思いが交錯するなか、家族にとってかけがえのない1日が始まる。(2023年製作/95分/メキシコ・デンマーク・フランス合作)

© 2023- LIMERENCIAFILMS S.A.P.I. DE C.V., LATERNA FILM, PALOMA PRODUCTIONS, ALPHAVIOLET PRODUCTION


流麻溝十五号

台湾国民政府による恐怖政治下で戒厳令が敷かれていた「白色テロ」時代に、政治犯収容を目的とした教育施設と監獄のある緑島で生きる女性たちの姿を、実在した複数の人物を3人の女性に投影して描いたドラマ。1953年、自由を口にするものは政治犯としてすぐに捕まる時代。政治的弾圧が続く中、罪を課せられた者は思想改造および教育・更生のため緑島に収監されていた。連行された者たちは、名前ではなく番号に置き換えられ、囚人として「新生訓導処」に監禁、重労働を課せられる日々を余儀なくされた。純粋な心を持つ、絵を描くことが好きな高校生・余杏惠(ユー・シンホェイ)。ひとりの子どもが生まれて間もなく投獄された正義感の強い、看護師・嚴水霞(イェン・シュェイシア)。妹を拷問から守るため自首して囚人となった陳萍(チェン・ピン)。次々と迫る不条理に対しても思考は止めず台湾語、北京語、日本語などあらゆる言語を駆使しながら一日一日を生き延びようと過ごす人々。時の為政者は何をしてきたのか。考えることは罪なのか。これまで閉ざされていた歴史に、また一つ光が射す。(2022年製作/112分/G/台湾)

(C)thuann Taiwan Film Corporation


ボストン1947

祖国の記録を取り戻すため、祖国への想いを胸に命がけのレースに挑むマラソン選手たちの真実に基づく衝撃と感動のヒューマンエンターテインメント。1936年、ベルリンオリンピックのマラソン競技において、日本は金メダルと銅メダルを獲得した。しかし、その2個のメダルには秘められた想いがあった。日本代表としてメダルを獲得したソン・ギジョンとナム・スンニョンが、日本名で表彰式に立ったのだ。第2次世界大戦の終結と共に、彼らの祖国は日本から解放されたが、メダルの記録は日本のままだった。1947年、ボストンマラソン。その二人がチームを組み、才能あふれる若きマラソン選手を歴史あるボストンマラソンに出場させる。ただ<祖国の記録>を取り戻すために―。(2023年製作/108分/G/韓国)

(C)2023 LOTTE ENTERTAINMENT & CONTENT ZIO Inc. & B.A. ENTERTAINMENT & BIG PICTURE All Rights Reserved


劇場版 再会長江

中国在住でインフルエンサーとして活動する日本人監督の竹内亮が、2021年から2年の歳月をかけ、アジア最大の大河である長江6300キロをたどる旅を収めたドキュメンタリー。中国の母なる大河·長江。上海、南京、武漢、重慶、雲南、チベット高原まで、広大な中国大陸を横断する、全長6300キロのアジア最大の大河だ。日本人監督の竹内亮は、10年前にNHKの番組で長江を撮った時、一つの後悔があった。それは北極・南極に次ぐ地球第三の極地と呼ばれるチベット高原にある「長江源流の最初の一滴」を撮れなかった事。あれから10年、日本から中国南京市に移住し、「長江沿いの民」の一人になった竹内は、2021年から2年かけて再び長江6300キロを走破する。旅の途中で10年前に撮影した友人たちと再会しながら、一本の大河を通して中国の10年の変化を見つめ、今度こそ「最初の一滴」をカメラに収めるべく、長江源流をめざす。ナレーションを小島瑠璃子が担当。第26回中国ドキュメンタリー長編映画ベストテン選出、第12回中国ドキュメンタリー・アカデミー賞ノミネートを受賞した作品の再編集版となる。(2024年製作/111分/中国)

(C)2024「劇場版 再会長江」/ワノユメ


幸せのイタリアーノ

2018年製作のフランス映画「パリ、嘘つきな恋」をイタリアでリメイクし、プレイボーイの会社社長と車椅子に乗ったバイオリニストの恋の駆け引きを描いたハートフルなラブコメディ。有名シューズブランドを経営する49歳のハンサムな独身男性ジャンニ。プレイボーイで女性を口説くためなら手段を選ばない彼は、新たなターゲットを誘惑するため車椅子に乗って憐れみを誘おうとする。障がい者に対して抱く唯一の感情が“憐れみ”であるジャンニだったが、車椅子テニスに情熱を注ぐバイオリニストのキアラと出会い、これまで経験したことのない感情に揺さぶられていく。(2022年製作/113分/G/イタリア)

(C)2020 WILDSIDE-VISION DISTRIBUTION


チネチッタで会いましょう

時代の変化についていけずに痛い目にあった映画監督が失意の後に大切なことに気づくヒューマンコメディ。イタリアの映画監督ジャンニは、チネチッタ撮影所での新作撮影を目前に控えている。プロデューサーの妻が40年、いつも傍にいて映画を制作してきた。頭の中は新しい映画のアイディアでいっぱいだ。だが、順調だと思っていたのはジャンニだけだった!女優はカサヴェテスを持ち出し演出に口出し、あろうことか政治映画をラブストーリーだと言い出す始末。若い俳優のトンチンカンな発言にはあきれ言葉を失う。娘が紹介してくれたボーイフレンドは自分ほどの年齢の男性だという。あらゆることに腹がたち戸惑うばかりだ。誰にも理解されず、一人帰宅し目覚めると妻に別れを告げられてしまう。さらに共同プロデューサーは詐欺師とわかり、資金が枯渇し撮影は止まってしまう。地位も築き尊敬されていたはずなのに。妻も娘も愛しているのに。果たして映画は完成するのか?そして、愛するものたちとの関係を修復することはできるのか?(2023年製作/96分/イタリア・フランス合作)

(C)2023 Sacher Film–Fandango–Le Pacte–France 3Cinema


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